やりましたねー!!
昨年の南アW杯での決勝トーナメント進出で、大きな成長を遂げた日本代表は、今回のアジアカップ優勝で世界のレベルにさらに一歩近づくことだろうと思います。
●
私の父は、あの世代では珍しく若い時からサッカーをしていましたが、私の子供の頃に日本がワールドカップの本大会に出るには50年いや100年経っても無理かも知れないとよく言ってました。
メキシコオリンピックで銅メダルを獲ったあの輝かしい釜本や杉山の時代でさえ、サッカーは野球とは比べ物にならないほどまだまだマイナーなスポーツでした。
●
私が学生だった頃、ブラジルのあのペレが所属するサントスFCや英国のアーセナルなどが時々来日してましたので、日本代表との親善試合を観に国立競技場によく行ったものです。
そういう試合で、日本代表の不甲斐なさにイラつきヤケッパチになったスタンドから必ず飛んだ定番の野次があったのを思い出します。
“ 長島(茂雄)出せ~!!”
●
ところが、Jリーグの設立等であれよあれよと言う間に日本のサッカーは著しい進歩を遂げ、1998年にはフランスワールドカップ本大会に出場するまでになりました。
テレビでその本大会出場を決めた試合を観終わってから、ひょっとしてと思って、滅多に電話などすることなどないのに、深夜にもかかわらず電話を実家にかけてみました。
●
すぐに父が出ました。
「 やったね! 」と私が言ったら、「 ああ。 」とだけしか父は言いませんでしたが、その声に歓びを感じたのを覚えています。
その次の大会は2002年の日韓大会でしたので、サッカーが生涯の唯一の趣味である父のためになんとか良い席を確保したいなと思っていました。
●
ですが、父は2000年の末に、日本代表の本大会でのプレーも、21世紀も見ること無く亡くなりました。
私ももう還暦、よくてもあと20年程しか生きないでしょう。ワールドカップで言うとせいぜい5回程しか観れないのだなあと思うと少々寂しい気もします。
なんとか生きている内に、日本代表の勇姿をワールドカップの決勝戦で観たいものです。そこまでは無理としても、岡田前監督が標榜していたベスト4の日本代表のプレーをこの眼で見てみたいものです。
●
多分父は還暦の頃にはまだ、自分がワールドカップの本大会での日本代表戦を観るなど夢にも思ってもいなかったでしょう。
ということは、最近の日本代表を見ていると、私がこの眼で決勝や準決勝での日本代表を見ることも決して不可能ではないな・・・。
そんなことを想わせてくれる昨夜のアジアカップ決勝でした。
==============================
(ご注意)
このブログ下などに掲載されている広告は、全てブログ会社が掲載しているもので、私とは一切関係ございません。 /Sido